昭和16年夏の敗戦

猪瀬直樹

開戦前年に設けられた総力戦研究所の若手が、日米戦を「日本必敗」と結論づけていた事実を掘り起こしたノンフィクション。各省庁や軍から集められた三十代の「模擬内閣」が机上演習を重ね、緒戦は勝つが物量で押し切られ、ソ連参戦を招いて敗れると出した。結論は東條英機ら首脳の前で報告されながら政策に反映されず、開戦の決定が下される。正しい情報が上がっても組織が向きを変えられない構図を突きつける。

ジャンル: 歴史・文明

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