言論統制 情報官・鈴木庫三と教育の国防国家
佐藤卓己
言論弾圧の象徴とされてきた陸軍情報官・鈴木庫三を、本人の膨大な日記から捉え直した一冊。軍が一方的に出版界を抑えつけたという図式を崩し、用紙統制を求めて情報官に近づいた出版社の側まで含めて統制の実像を描く。農家に生まれ苦学して軍人になった鈴木の平等主義的な正義感が、国防国家の構想と結びついていく過程が追われる。戦後に語られてきた被害の物語がどう作られたかも問い直される。
ジャンル: 歴史・文明
この本を薦めた人(1人)
- 久元喜造(神戸市長)が薦めた。出典: 日本経済新聞「リーダーの本棚」
久元喜造が薦めた他の本
- 新版 断腸亭日乗(永井荷風)
- 明治国家をつくる 地方経営と首都計画(御厨貴)
- ふらんす物語(永井荷風)
- 濹東綺譚(永井荷風)
- 音楽のなかの言葉(アルフレート・ブレンデル)
- 阿片王 満州の夜と霧(佐野眞一)