阿片王 満州の夜と霧
佐野眞一
満州で阿片取引を仕切り、軍と国家の資金を生んだ里見甫の生涯を追ったノンフィクション。国策として売られた阿片の利益がどこへ流れ、誰を動かしたのかを、公文書に残らない部分まで掘り起こす。晩年の里見を知る人々への聞き取りが軸になり、甘粕正彦や岸信介ら満州人脈との交わりが浮かび上がる。阿片という一点から昭和の裏面を見直す、戦後日本の成り立ちに関わる記録になっている。
ジャンル: ノンフィクション
この本を薦めた人(1人)
- 久元喜造(神戸市長)が薦めた。出典: 日本経済新聞「リーダーの本棚」