九年前の祈り

小野正嗣

第百五十二回芥川賞を受賞した表題作を含む四編。男と別れ、幼い息子を連れて大分の入り江の村へ帰った女の日々を、土地の記憶と重ねて描く。表題作のほか「ウミガメの夜」「お見舞い」「悪の花」を収め、いずれも同じ入り江の集落を舞台にしている。方言と土地の気配をそのまま文章に取り込む書き方が、この作家の持ち味になっている。

ジャンル: 小説・文学

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