孔子

井上靖

弟子の一人が老いて語る形で孔子の旅を再現した井上靖晩年の長編。蔫薑と名乗る老人が、諸国を放浪した師と過ごした日々を、問われるままに語っていく。子路の死や陳蔡での窮地を振り返りながら、「天何をか言うや」という言葉の意味を老人が考え続ける。教えを受けた者が師をどう受け継ぐのかという問いが、静かな語り口の底に置かれている。

ジャンル: 小説・文学

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