記憶術と書物 中世ヨーロッパの情報文化

メアリー・カラザース

中世ヨーロッパにおける記憶の役割を解明した研究書。書物が貴重だった時代、読むこととは覚えることであり、学識ある人間の頭の中に文章の蔵があったことを写本や修道院の実践から示す。場所に像を置いて覚える古典的な記憶術が、聖書の読解や説教の組み立てにどう使われたかが具体的に分析される。記憶力と天才が同じものとされていた時代の、思考の形そのものが見えてくる。

ジャンル: 歴史・文明

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