精神の氷点

大西巨人

大西巨人が一九四九年に発表した処女長篇。復員して二か月の青年・水村宏紀が焼け跡の故郷に戻り、かつて関わった女性と再会して、自らの過去と向き合う。戦争で死にきれなかった男のエゴと虚無が、巻き込まれた女の側の傷とともに冷たい筆致で書き込まれる。半世紀を経て復刊され、のちの『神聖喜劇』へつながる出発点として読まれている。

ジャンル: 小説・文学

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