キリストの誕生
遠藤周作
『イエスの生涯』の続編にあたる一冊。無力なまま処刑された男が、なぜ逃げ去った弟子たちにとって「キリスト」となったのかを、原始教会が形をなす過程からたどる。師を見捨てた弱さを抱えたペトロたちが、やがて自ら殉教していく転回のうちに、著者は復活と呼ばれた出来事の核を見る。無力さに寄り添う者としてのイエス像という、遠藤の信仰観が最も明確に出た仕事になっている。
ジャンル: 哲学・思想
この本を薦めた人(1人)
- 河野克俊(自衛隊統合幕僚長)が薦めた。出典: 日本経済新聞「リーダーの本棚」