『ボリス・ダヴィドヴィチの墓』

ダニロ・キシュ

革命と粛清に呑まれた人々を描く七編の連作短編集。中欧・東欧の革命家たちが、自らの信じた体制によって消されていく過程を、事典や調書のような乾いた文体で記録する。実在の資料を思わせる注や出典が付されるが人物の多くは創作で、史実と虚構の境が意図的に曖昧にされている。全体主義が個人の記憶ごと人を消す手つきを、形式そのもので示した作品。

ジャンル: 小説・文学

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