巨大な部屋
E.E.カミングズ
詩人カミングズが第一次大戦中の不当拘留体験を綴った回想録。フランスで救急車隊に志願した著者が、友人の手紙をきっかけにスパイ嫌疑をかけられ、収容所の大部屋に三か月押し込められる。バニヤン『天路歴程』を下敷きに、同房の男たちを巡礼者や聖者になぞらえて描く語り口が独特の光を放つ。国家の恣意に踏みつけられても壊れない個人という主題が、詩人の散文で刻まれている。
ジャンル: 小説・文学
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