松風の門

山本周五郎

山本周五郎の短編十三編を収める新潮文庫の一冊。武家ものから市井ものまで幅があり、負い目や不遇を抱えた人が、それでも筋を通す姿が繰り返し描かれる。表題作は、幼い日の仕合で幼君の目を傷つけた家臣が、その後の生涯をどう引き受けたかを描く。人情話に流さず、報われない選択をそのまま書くところに、この作家の芯がある。

ジャンル: 小説・文学

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