漁港の肉子ちゃん

西加奈子

西加奈子が漁港の町に流れ着いた母娘を描いた長編。男に騙されては引っ越してきた明るく太った母と、周囲をよく見て気を回す小学五年生の娘の日々が、娘の目線で語られる。焼肉屋で働く母の底抜けの善良さが娘には恥ずかしく、その距離が物語の後半で一気に縮まる。人を憎まない人物を通して、生きていることそのものを肯定する一冊になっている。

ジャンル: 小説・文学

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