八甲田山死の彷徨

新田次郎

一九〇二年の八甲田山雪中行軍遭難事件を題材にした小説。同じ山に入った二つの部隊の対照から、組織の判断が生死を分ける様を描く。少人数で案内人を頼り踏破した弘前の隊と、二百名規模で装備も指揮系統も曖昧なまま入って壊滅した青森の隊が交互に語られる。準備と権限の所在が結果をどう変えるかという主題は、組織の失敗研究としても読まれてきた。

ジャンル: 小説・文学

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