ウイルスの意味論 生命の定義を超えた存在

山内一也

ウイルスとは何かを、病原体という枠を外して問い直したウイルス学者の考察。宿主のゲノムに入り込んだウイルスや巨大ウイルスまで扱い、生物と無生物の境目に立つ存在として描く。哺乳類の胎盤を作る遺伝子がウイルス由来であることなど、進化に組み込まれた側面を具体例として挙げる。ウイルスを感染症の原因としてしか知らない読者に、生命の定義そのものを考え直す材料を与える。

ジャンル: 科学・数学