コウモリの見た夢

モーシン・ハミッド

ラホールの茶店で、パキスタン人の男がアメリカ人の旅行者に半生を語り続ける長篇。名門大学を出て企業評価の会社で頭角を現した青年が、9・11以降のアメリカで向けられる視線に自分の立ち位置を崩されていく。崩れ落ちる高層ビルの映像に思わず笑みが漏れる場面が、その転回点になる。相手が一言も発しない一人語りの形式が、最後まで緊張を保つ。

ジャンル: 小説・文学

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