風の歌を聴け

村上春樹

村上春樹のデビュー作で、群像新人文学賞を受賞した中篇。ひと夏を故郷で過ごす「僕」と鼠の断章が重ねられ、その乾いた文体は日本の小説の書き方を変えたと言われる。作中では架空の作家デレク・ハートフィールドが繰り返し引かれ、物語の枠組みそのものを支えている。一九七〇年の十八日間だけを扱う短さで、以後の「鼠三部作」の出発点になった。

ジャンル: 小説・文学