勝海舟

子母澤寛

幕末の幕臣・勝海舟の生涯を描いた子母澤寛の長編、その第一巻。貧しい旗本の子が剣術と蘭学に打ち込み、黒船来航によって時代が動き出すまでを描く。借りた蘭和辞書を二部書き写したという逸話に代表される、耐乏の日々の描写に多くの筆が費やされる。市井の聞き書きを集め続けた作家ならではの、江戸の空気ごと人物を立ち上げる筆致が続く。

ジャンル: 小説・文学

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