戦艦武蔵

吉村昭

秘密裏に建造された戦艦武蔵の一生を、資料と証言だけで組み立てた記録文学。巨艦を造り沈めるまでに費やされた人と物の量が、国家の無理を静かに示す。造船所を覆い隠すため棕櫚縄を買い占めて簾を編んだ話や、進水時に周囲へ大波が押し寄せた場面が、建造の異常さを伝える。事実だけを積み上げて書く記録文学の型を、この一作が定めたとされる。

ジャンル: ノンフィクション

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