幸福という名の不幸

曽野綾子

恋人を事故で失った女性のその後を追う長編小説の上巻。青春のさなかに慎之介を亡くした黎子が、やがて別の結婚へ進みながら、幸福とも不幸ともつかない日常を生きていく。余語という男が語る、謙虚さと慎みこそが人を支えるという処世の美学が、物語の背骨になる。結婚適齢期の女の心の翳りを通して、愛とは何か、結婚とは何かを問う。

ジャンル: 小説・文学