美術という見世物

木下直之

明治期の見世物と美術の境目を掘り起こした木下直之の代表作。浅草の油絵茶屋、等身大の生人形、パノラマ館といった、いまの美術館には収まらない視覚文化を丹念に拾い集める。西洋から輸入された「美術」という枠組みが、こうした在来の見世物を切り捨てながら成立していく過程を照らす。日本近代美術史の見方を変えた研究として読み継がれてきた。

ジャンル: デザイン・芸術