魂をなくした男

ブライアン・フリーマントル / 戸田裕之

英国情報部員チャーリー・マフィンを主人公とするスパイ小説シリーズの一作。冷戦後も続く組織内の確執と、ロシアに残した妻子の問題が絡み合っていく。上流出身の上司に疎まれる叩き上げの諜報員が、敵よりも身内に追い詰められるというのがシリーズを貫く構図になっている。一九七七年の『消されかけた男』以来書き継がれ、官僚組織の裏切りを描き続けてきた長寿シリーズにあたる。

ジャンル: 小説・文学