住友の大番頭 伊庭貞剛

渡辺一雄

別子銅山を立て直した住友の経営者、伊庭貞剛の生涯を描いた伝記小説。製錬所の煙害に正面から向き合い、四阪島への移転と大規模な植林を決断した経緯を、企業責任の先例として描く。東の足尾と並び称された公害問題に、住友の総理事として自ら現地に住み込んで臨んだ。事業を害するのは老人の跋扈だと言い残して五十代で退いた身の処し方も、この人物像の要になっている。

ジャンル: 伝記・評伝

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