『木のぼり男爵』

イタロ・カルヴィーノ

12歳で木に登り、二度と地上に降りなかった貴族の少年を描く長編。食卓に出たカタツムリ料理を拒んだコジモは庭の木に登り、そのまま樹上で読書し、恋をし、村の争いに関わりながら生涯を枝の上で送る。啓蒙思想が広がる時代を背景に、地上の秩序から降りた人間がかえって世界と深く関わっていく姿が語られる。『我々の祖先』三部作の一冊で、寓話の形をとった思想小説になっている。

ジャンル: 小説・文学

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